会員登録

OCTARVIA-web(ライフサイクル主機燃費計算プログラム)

OCTARVIA-webは燃費指標『ライフサイクル主機燃費』を計算するプログラムです。

スタートアップガイド PDFリンク

概要

OCTARVIA-webは燃費指標『ライフサイクル主機燃費』を計算するプログラムです。 以下の3つのモードを有します。

  • • Indexモード:ライフサイクル主機燃費を計算します
  • • Predictionモード:波や風の高精度の外力計算に基づき実海域性能推定を行い、任意海象下で船速・燃費の実運航シミュレーションが可能です
  • • Simulation for fouling and aging effect モード:経年劣化・生物汚損による主機出力増加率を計算します

インターフェース

OCTARVIA-webは以下のインターフェースでデータの入出力が可能です。同じく実海域実船性能評価プロジェクトで製作されたプログラムSALVIA-OCT.-web, EAGLE-OCT.-webとの間で、入出力データのインポート・エキスポートが可能です。

OCTARVIA 入出力画面1

入力インターフェース

OCTARVIA 入出力画面2

出力インターフェース


OCTARVIA-webの計算内容

標準運航モデル

Indexモードでは、ライフサイクル主機燃費を、標準運航モデルにより与えられる条件下で計算します。標準運航モデルでは、評価海象の頻度分布、経年劣化・生物汚損による抵抗・プロペラ単独効率・燃料消費率の変化、載荷状態(往路/復路)、船速(往路/復路)を設定します。評価海象の頻度分布は、代表航路に沿った海域の長期統計データより設定されます。

  • 地図を使った代表航路の設定

    代表航路(海象頻度分布)の設定

  • 変化の設定(折線グラフ表示)

    抵抗・プロペラ単独効率・燃料消費率の変化の設定

(1) 外力計算

個船ごとの断面情報や水面上構造を表す船型情報から、物理計算により波・風による外力を評価します。EAGLE-OCT.-webによる船型パラメータ推定機能結果を用いることができます。SALVIA-OCT.-webで行う外乱修正に外力計算結果をエキスポートすることができます。

船型情報の入力画面3つ

船型情報の入力

(2) 実海域性能評価

外力計算結果と水槽試験または実船計測データ解析より求めた平水中性能を用いて実海域中のパワーカーブを求め、主機作動条件を考慮して船速・主機回転数・主機出力・主機燃料消費量を算出します。Indexモードでは評価海象下で計算を行います。Predictionモードでは任意海象下で計算を行います。

SALVIA-OCT.-webにより求めた平水中性能解析結果を、インポートすることができます。

  • head winds and wavesのパワーカーブ例1

    評価海象下のパワーカーブ(外航コンテナ船 例1)

  • head winds and wavesのパワーカーブ例2

    評価海象下のパワーカーブ(外航コンテナ船 例2)

fuel consumption perdayのパワーカーブ

評価海象下の主機燃料消費量(外航コンテナ船)

(3) ライフサイクル主機燃費の評価

実海域性能計算結果を標準運航モデルを組み合わせ、主機燃料消費量の経時変化を求め、評価期間における累積の燃料消費量『ライフサイクル主機燃費』を算出します。

ライフサイクル主機燃費の表

ライフサイクル主機燃費の算出結果(外航コンテナ船)

※Simulation for fouling and aging effect モード

経年劣化・生物汚損を表すパラメータ(船体抵抗の増加率、プロペラ単独効率の悪化率、クリーニングによる回復度)をクリーニングインターバルごとに入力し、ベースの平水中性能からの変化を指定船速における主機出力増加率として評価します。


アプリのご利用にあたって

本アプリには、フルバージョンと限定バージョン(無料)があり、それぞれご利用には使用許諾締結の必要があります。

ご使用にあたっては海技研クラウドへの無料の会員登録を行って頂いた後、契約アプリの利用申請へお進みください。

海技研クラウドへの会員登録は会員登録ページで受け付けております。


ご利用料金

  • OCTARVIA-web
  • 契約期間 税抜 税込
  • 6ヶ月 ¥225,000 ¥247,500
  • 12ヶ月 ¥300,000 ¥330,000

参考文献

杉本義彦、黒田麻利子: 実海域実船性能評価法の開発 - ライフライクル主機燃費指標 -, 日本船舶海洋工学会講演会論文集, Vol. 30, pp. 137-140, 2020.